歯科医向けページ

1.唇を上に持ち上げるとすぐ判る

このページの内容


手入れの悪い人が患者さんになるわけではない

一般的に、眼や鼻の穴に対して上顎骨もアゴもほぼ左右均等なものだと思われていますが(A)、実際の患者さんは均等な方はほとんどいません。この患者さんも、唇を降ろしている日常生活においておかしいとは感じません(B)。
ところが眼や鼻の穴に対して平行に唇を持ち上げると、頭蓋骨に対して歯1本分はズレています。下から覗くと(M)この前歯の噛んでいないアゴ位置で左右運動も行うのですから、奥歯の老化(動揺)や痛みの左右差の根本治癒はありません。
だから毎年のように不具合が発生して歯科通院をすると言えます。歯の手入れが不足でも何年も歯科へ行かない方との差です。(N)1に、歯を削った模型で示しました。アゴは頭蓋に対して均等な横動きをしますから、特に弱くなる場所はありません。

(A)
顎骨もアゴもほぼ左右均等なものだと思われている

(B)
実際の患者さんは均等な方はほとんどいません
【左図】
参照:エンタプライズ社 川原群大編著
「骨格筋の解剖」より


歯科の大学や学会では、鼻を入れて撮影しないことになっています。口の中しか診ないので、歯に対して真っすぐの画像になりやすく、それで診断をします。

(ページの写真の撮り方を参照下さい)

 


(M)


(N)2・・・(B)・(M)の状態を、歯を削った模型で示しました。アゴが右低の斜めに咬んでいたので、上の骨は右下へ張り出すように対応変化したのです。結果、右側の上下隙間は以前の歯の高さが攻められるから弱くなるのです。左側の上の歯も内寄りの部分だけに負担を受け弱くなるのです。
(このアゴ位置で左右運動の負担が強い歯が虫歯や歯周病になっています。)
  (N)1


(N)2
(B)・(M)の状態を、歯を削った模型で示したもの

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唇を上に持ち上げると、患者さん全員が…

顔(=頭蓋骨)に対して、(N)のイラストのようになってきているのが(C)、(D)です。鼻に対して、下の犬歯の位置やアゴ中央の位置を見てください。これでは、片側の不具合を治療しても再発するはずです。(殆どの歯科医はなぜ同じ歯ばかりダメになるのだろうと思っています。)

(C)
上顎骨が右に低い形へたたかれてきたタイプ(C)

(D)
上顎骨が右に低い形へたたかれてきたタイプ(D)


何故こうなったか考えてみます。
(C)、(D)のように上顎骨が右に低い形へたたかれてきたタイプと、(E)・(F)のように上顎骨の中心が右前へたたかれてきた形態をしているタイプがあります。いずれもアゴが右前へ重心バランスをくずしてきた状態に上顎骨が合わせてきた結果です。

(E)

(F)


(B)の方も、右小臼歯が強く当たり、右上の歯の根っこが押される力を受け、上顎骨は右が低い変形を作り、前方部は咬まなくなったというアゴの重心バランス(以下アゴバランスと記す)ゆえの結果なのです。

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後ろからのCT写真で見ると…

両タイプ共に、つまり殆どの患者さんのアゴバランスの位置は、右前が奥歯より強く当たり(左奥の当たりがゆるい)(G)、両奥歯が前歯よりしっかり噛んでいる(H)というアゴバランスの安定がありません。(上を向いて寝た姿勢でチェックします)

(G)

(H)


※参照本:医歯薬出版社 福島俊士編者『4次元下顎運動アトラス』より
※クリックすると原本状態になります。


来院される患者さんは、右前方が強い:9割強、左前方が強い:数%、
奥歯だけど右が強い:数%、の割合です。つまり全員の方の、アゴバランスは左奥が咬めていません。そして、これが原因による来院(アゴ運動の無理がかかっていた場所に問題発生)しかないのです。
現在の歯科医院では未だ、頭蓋骨(=眼や鼻)に対してアゴが咬む角度を診ていないだけです。

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実は、虫歯も歯槽膿漏もアゴバランスから発生する

(Ⅰ)クリックすると拡大します
よく見かける下前歯の異常な磨耗です。20年前にはたまにしか見かけませんでした。

(J)クリックすると拡大します
アゴの左右運動で上の歯の磨耗とピッタリ形が合います。以前に作製した前歯は自分の歯ほど磨耗できないので、噛む度に強い振動があります(だから歯グキが悪くなり始めています)。何故こんな位置までアゴ運動を行うのかが重要です。とても日中とは思えません。


(K)クリックすると拡大します
やはり右前が最も強く当たり、上顎骨もその結果の形態をしています。
咬む度に強い振動を受ける歯を守るためにはスリ減らすしかありません
→バランスを司る脳の錐体外路系という所は、前歯が強く当たるようになってきた事を察知できるので、就寝時にバランス調整(スリ減らすためのアゴ運動)を行うのです。(音も強ければ歯ギシリと呼ばれる)

(L)クリックすると拡大します
但し、その結果の弊害(骨がダウン、歯軸が傾斜)を受けて症状が発現する箇所があります。ここが、歯槽膿漏・虫歯になっています。骨が落ちたから細菌が歯ブラシの届かない深部にたまるのに、歯科界では歯磨きが下手と考えています。


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解りやすく見せると…

(P)

(Q)


(P)のようなアゴバランスは、右上奥歯は外寄りをアゴにたたかれ、左上奥歯は内寄りをたたかれてきた結果の上顎骨右変形です。歯はそれぞれ根が斜め圧を受けた方向に骨が壊れ、歯槽膿漏治療になったのです。
つまりアゴが片側にズレると両側が弱くなり、このアゴバランスで治療しても再発しない方がおかしいのです。
(Q)の上顎に歯が全て残っていると仮定して下さい。右側は以前の高さが減るごとに、歯の高さを減らすしかないので、スリ減り運動を行うのです。
(P)、(Q)の状態は、アゴバランス位置は上下の歯が噛んで誘導しているわけではない、と示しています。

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入れ歯の患者さんは…

(R)

(S)


(R)は上顎のインプラントの左側がダメになり1本だけになった患者さんです。アゴバランスを見るとやはり理由があるのです。
(S)は総義歯の患者さんですが、歯科治療だけでは左右均等な咬合はあり得ません。お二人共、やはりアゴは右を下に引っ張られた傾き状態です。
上の入れ歯がゆるくなる・落ちてくる等の不具合は、右前歯が強く当たるアゴバランスから始まります。そして調整しても再び不具合になるのは、アゴが相変わらず右前にバランスをとるからです。

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