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3. なぜ右なの?

なぜ右なの?~口の中を診てるようではダメなんだ!

アゴの下の筋肉図です。胸の骨や背中の肩甲骨ともつながっています。
レントゲンを見ると、アゴとボディをつなぐこの筋肉は頸椎(背骨の上部7個)の両脇を通っているのがわかります。
ほとんどの方は、立ったり座ったりしている姿勢で、そんなに歪んでは見えません。動いているとき(歩行時など)の後姿を、それも片足で体重を支える瞬間を左右比較すると、咬み合わせが右へと変化していく人体共通の構造特徴がありました。
(見た目におかしくないように、どこを使って左右差を行っているかを26回お問い合せで解説しています。)

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人間の利き足は右

手には左利きの人がいますが(運動神経支配)、心臓が右にある人はいないように、足は利き足が全員右になっています。(歩行時は自律神経支配)
運動力学や筋肉トレーナーの世界では常識のことなのですが、実際後ろからビデオ撮影して、片足で体重を支える瞬間を比較すると、聞いた常識以上の左右差が現代人にはありました。⇒(下の「蹴り足は右」の写真をご覧になってください

この構造特徴において、足の上から重心が出てしまう位になると
(左足時も右足時も右前へ出ます)
(だから捻挫もヒザ痛も、右足は外側へ左足は前側へ起こりやすいのです)
片足で体重を支える瞬間なのに、左足時も右足時もカカトの左後方が浮いてしまい、足ウラの右前部で全身を支える状態になっています。
右足の片足立ちを、カカトを浮かせて右前部だけで、しばらく立ってみて下さい。頭の位置をかなり頑張らせないと立っていられません。
足首にかかる右前への重心が固定していったら、体全体を真っすぐにするためには、骨盤中央に対して頭の重さを左へ頑張らせた骨格形状(うしろ姿を連続の動きで見ると、右肩が落ちた(遠い)形に見える場合が多い)になるしかないのです。
そして胴と頭の間にある筋肉を(上の筋肉図を参照下さい)使って動くアゴは重心で咬む(後述)ために右側へ重心移動(頭が胴体に対して左だから)していくことになります。
こちらを参照してください。筋肉のつながりを見ると、舌骨がその機能のためにアゴを変化させることも示しています。)

<参考>
右前重心に対して頸椎を右後ろへ回転させて頭の重さを左へ頑張らせる1~2%の方が咬み合わせ左曲がりとなっています。)


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からだのために歯を変化させていく

右前重心に対抗するための足首の形の左右差は肉眼でも大抵わかりますが、確実な方法は歩行後姿を撮影して片足の瞬間を左右比較します。
咬み合せの「上が出ている」「下が出ている」は、この瞬間の、肩甲骨・第一頸椎・舌骨の位置関係だけで決まります(下の骨格図を参照下さい)。
現在まで500人以上の後ろ姿を撮影して、患者さん全員があてはまる(というより人体共通、程度差だけ)のですが、あなたもそうなっていないか=左奥をしっかり咬めているかのテスト方法のひとつを次項でお教えします。

また、次項で、夜間の歯壊運動について説明しますが、これは患者さんに限らず、人体に備えられた対応力の結果で、呼吸を助けていくために行っています。
つまり、右前重心進行⇒足首の右前への対応⇒頭位置の左対応⇒頸椎の右前対応⇒気道量減少⇒咬んだ時のアゴ位置を右前変化させる必要⇒歯をスリ減らして実現させる、という方向性が仕組みとして備わっています


日中、骨格全体のバランスをとるために、2本足構造だからこそ見事な対応をしているのが、足首・腰・背骨・頭の位置関係です。なにしろ、片足の上でこれらをバランスさせねばなりません。(左の骨格図は右前重心に対して左足で体重を支える瞬間の状態)。
重さ 5 ㎏の頭を支える頸椎は、片足瞬間時にも体が倒れないように、頭の真下で前後左右に対応をしています(これがレントゲンに撮る頸椎の状態)。
人体特徴の左右差に加えて、現代人特有の前重心(骨盤が前へ行く、歩行時に足ウラの前方に体重がかかる=歩く時の足音が大きい)が進行していったら、頸椎も対応変化をしていくのですが、頸椎の前面には気道があります(右のイラストを参照ください)。
呼吸は生命活動の源ですから、頸椎の上部が前ズレするのなら、気道確保のためにアゴを前ズレさせねばなりません。
これが、上の歯並びワクに対して下の歯並びワクがズレていく方向で(こちら)、この一連の対応を、生体は歯を使って行います(歯がスリ減る材質で創られているのは、このためだと思われます)。
今後のための修復時間である睡眠中に、アゴの横方向運動(歯壊運動は造語です)や右側の歯だけを咬む力で、上顎骨を右変形させたり歯をスリつぶしたりして(骨の弱い方は歯が動揺=歯周病)、アゴ位置を変化させていきます。
歯科治療が多い人と少ない人は、この変化が続いているかどうかで決まります。

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